声実家じまいって、親戚や近所にどこまで挨拶すればいいの?



親戚は母が電話で3軒、近所は母と2人で12軒。手土産は地域のゴミ袋にしました
親の実家じまいが進むにつれて、周りへの挨拶をどうするかで悩む場面が増えてきます。
親戚にはどこまで連絡を入れるべきか、近所には何を渡して回ればよいのか不安ですよね。
手土産の選び方や挨拶状を出すかどうかなど、細かなマナーの判断に困ることも多いものです。



私の実家は新幹線で片道4時間。両親は元気なうちに市営住宅へ移り、私が毎月帰省して家を空にしました。
実家じまいの挨拶は、親戚には親から電話で、近所には最後の帰省で親と一緒に顔を見せれば十分です。
親戚やご近所への挨拶をどこまでするか迷っていて、失礼のない形で終えたい人は最後まで読んでください。


親戚への伝え方から、近所への手土産と回り方、挨拶状の短い例文まで順番に書いていきます。
実家じまいの挨拶は親戚に電話・近所に親と2人で十分だった


実家じまいの挨拶として親戚やご近所へする連絡は、最小限の手順だけでも十分に終えられます。
大がかりな準備をしなくても、要点を押さえて動けばトラブルなく済ませることができます。
親戚3軒には母が電話で伝えた
わが家の場合は、母が親戚3軒に電話をかけて、実家じまいをすることを伝えてくれました。
遠方に住む私が間に入るより、親から直接伝えてもらうほうが話は早く伝わるものです。
電話なら1軒あたり数分で済み、遠くに住む親戚にもその日のうちに知らせることができます。



親戚への連絡は親の役目、近所への挨拶は親子で。役割を分けておくと、子どもの負担が減ります。
実家じまいの挨拶を円滑に進めるには、親本人の口から親戚に伝えてもらうのが一番です。
近所は同じ班と自治会長宅の12軒を回った
近所への挨拶まわりは、同じ班のお宅と自治会長のお宅に絞って回ることにしました。
同じ班のお宅は、回覧板やゴミ当番などで、親が日ごろから顔を合わせてきた相手でしょう。
回ったお宅は全部で12軒になり、母と一緒に1軒ずつ訪ねてお礼の気持ちを伝えています。
- 同じ班のお宅
- 自治会長のお宅
近所の挨拶は、同じ班と自治会長宅に絞れば、遠方からの短い帰省でも回りきれます。
最後の帰省に合わせて訪ねたので、帰省の予定を増やさずに全部のお宅を回れました。
挨拶状は誰にも出さなかった
はがきや手紙などの挨拶状は、親戚にも近所にも、結局どなたにも出していません。
親戚には母の電話で、近所には直接の訪問で伝えられたので、書面の必要がなかったのです。



挨拶状は必ず出すものではありません。電話や訪問で伝えられた相手には、書面がなくても大丈夫です。
電話と訪問で伝えられる相手なら、挨拶状を用意しなくても実家じまいの挨拶は終えられます。
実家じまいの挨拶を親と一緒にしたほうがいい理由


近所への挨拶は子どもだけで済ませず、親と一緒に回ることを、私は強くおすすめします。
一緒に顔を出すことで、長年の感謝が伝わり、ご近所の方にも気持ちよく送り出してもらえます。
何十年も近所付き合いをしてきたのは親のほう
その地域で長いあいだご近所と付き合ってきたのは、子どもではなく親本人のほうです。
ご近所の方にとっても、見慣れた親本人の顔を見てお別れをするほうが納得できるはずです。
子どもだけで訪ねると、どちらさまですかというところから話を始めることになりかねません。



子どもが実家を離れて長いと、近所の方と顔を合わせる機会はほとんどありません。親がいると話が早いです。
お世話になった近所の方へのお礼は、親と一緒に伝えることで本来の意味を果たせます。
親が元気なうちなら本人がお礼を言える
歳を重ねた親が元気に動ける時期なら、自分の言葉でご近所に感謝を伝えることができます。
主任ケアマネとして、入院や施設入所で家に戻れないまま住まいを離れる方を見てきました。



体調をくずしてからの住み替えでは、本人が近所に挨拶へ行けないことも多いのです。
親が元気なうちの実家じまいの挨拶は、親が自分で暮らしに区切りをつける機会になります。
自分の足でお礼を言って回ることは、引っ越したあとの気持ちの整理にもつながるでしょう。
家が空になることを近所に知っておいてもらえる
挨拶のときに、この家がしばらく空き家になることを、ご近所に伝えておくことができます。
誰も住まなくなった家に人の出入りがあっても、事情を知っていれば近所の方も驚きません。
片付けのあいだは車や業者の出入りも増えるので、ひと言あるだけで近所の方も安心できます。



売りに出したあとは、不動産会社の人が家を見に来ることもあります。先に伝えておくと安心です。
家が空になる事情を近所に知っておいてもらうことも、挨拶をしておく大切な理由の一つです。
実家じまいで親戚に挨拶するときの伝え方


親戚への連絡は、誰が連絡するかと何を伝えるかを、先に決めておくとトラブルを防げます。
要点を絞って短く伝えれば、相手に余計な心配をかけずに事情を分かってもらえるでしょう。
電話は親から親戚にかけてもらう
わが家では、子どもの私からではなく、母から親戚へ電話をかけて実家じまいの挨拶をしました。
親戚にとって近いのは親のほうなので、親から聞くほうが自然に受け止めてもらえます。



子どもが仕切って親戚に伝えると、親は納得しているのかと親戚が心配になることもあります。
親戚への実家じまいの挨拶は、子どもが代わりにせず、親から電話をしてもらうのが近道です。
伝えることは引っ越し先と家をどうするか
母が電話で何を話したのかまでは、私もくわしくは聞いていないので分かりません。
もし自分が親戚に伝えるなら、引っ越し先と実家をどうするかの2つに絞って話すつもりです。
- 新しい引っ越し先
- 実家をどうするか
- これまでのお礼
親戚に伝えるのは、引っ越し先と実家の行く先、そしてお礼の言葉だけで十分なのです。
細かい事情まで話しすぎると、かえって話がこじれることもあるので気をつけたいところです。
親戚から反対はなかった
母が電話で伝えたあと、親戚3軒のどこからも、実家じまいへの反対の声は出ませんでした。
実家じまいでは親戚ともめる話をよく聞きますが、わが家はそうならずに済んだのです。



親が元気なうちに、親自身が親戚へ伝える形なら、話がこじれる心配は少なくなるはずです。
親戚への連絡を親に任せたことで、子どもの私が親戚の間に立たずに済んだのは助かりました。
海外の姉2人には報告だけ
私は3人姉妹の末っ子で、上の姉2人はどちらも海外に家庭を持って暮らしています。
姉たちが片付けを手伝うことはなかったので、実家じまいのことは報告だけで済ませました。



きょうだいが遠くにいて動けないときは、相談より報告と割り切ると、気持ちが楽になります。
動けるきょうだいが自分ひとりなら、決まったことを知らせるだけで十分だと割り切りましょう。
姉2人が海外にいて、動けたのが私だけだった実家じまいの全体は、こちらに書いています。
【実家じまい全記録】実家の片付けから売却まで9か月の体験談ブログ
実家じまいで近所に挨拶するときの手土産と回り方


近所への挨拶まわりは、いつ回るかと何を渡すかの2つを決めておけば迷わずに済みます。
相手に気をつかわせない日用品を選ぶと、気持ちよく受け取ってもらえることが多いです。
最後の帰省で母と2人で回った
近所への実家じまいの挨拶は、毎月続けた帰省の最後の回に合わせて、母と2人で回ることにしました。
片道4時間の距離なので、挨拶のためだけに帰省を1回増やすのは避けたかったのです。
訪ねる時間帯は、食事どきや早朝、夜を避けて、相手の都合がよさそうな日中が無難です。



挨拶まわりは12軒。最後の帰省の予定に組み込めば、挨拶のために帰省を増やさずに済みます。
遠方からの実家じまいの挨拶は、最後の帰省にまとめて回れば帰省の回数を増やさずに済みます。
手土産は地域の指定ゴミ袋とスポンジ
近所へ渡す品には、地域の指定ゴミ袋とスポンジを選んで、ラッピングして渡しました。
同じ地域に住む家なら、指定のゴミ袋はどの家庭でも必ず使うので困ることがありません。
スポンジも台所で毎日使う物なので、いくつあっても邪魔にならない品物だと考えました。
- 地域の指定ゴミ袋
- スポンジ
- 1軒あたり600円ほど
手土産は高価な物より、その地域の暮らしで必ず使う消耗品のほうが気軽に受け取れます。
日常的に使える消耗品を選んだ理由
ゴミ袋とスポンジにしたのは、毎日の暮らしで使える消耗品がいいと考えたからでした。
お菓子などの食べ物は好みが分かれますが、ゴミ袋やスポンジなら使い道に迷いません。



1軒600円ほどで、12軒分なら7,200円ほど。指定ゴミ袋は実家のある地域のお店で買えます。
消耗品を選んでおけば、相手にお返しの気づかいをさせずに感謝の気持ちだけを渡せます。
まだ使える庭の道具は近所の方に譲った
挨拶とは別に、片付けの最中に、まだ使えるホースや草刈り機を近所の方に譲りました。
捨てるつもりでいたブルーシートまでもらってもらえて、ゴミに出す量がそのぶん減っています。



まだ使える道具は、捨てる前に近所の方に声をかけてみる価値があります。処分の手間も減ります。
片付けの最中から近所の方と話しておくと、最後の挨拶まわりも自然な流れで回れます。
実家じまいの挨拶状を出すなら短い例文で十分


実家じまいの挨拶状を送る場合でも、長い文章を書く必要はなく、短くまとめて伝えれば大丈夫です。
私は出していませんが、もし出すなら書くであろう短い例文を2つ用意しておきました。
私が挨拶状を出さなかった理由
わが家の場合は、親戚には母の電話で、近所には訪問で伝えたので挨拶状は出していません。
電話や訪問で直接お礼を伝えられた相手には、重ねてはがきを送る必要はないと考えたのです。



顔を見て挨拶できない相手や、電話をかけにくい相手にだけ、挨拶状を出すのも一つの方法です。
挨拶状は全員に出すものではなく、電話や訪問で伝えられない相手のために用意すれば十分です。
親戚に送るときの短い例文
親戚に挨拶状を送るなら、引っ越しの報告とこれまでのお礼を短くまとめるのがいいでしょう。
はがき1枚に収まる長さで書き、手書きの一言を添えるだけでも、気持ちはきちんと伝わります。
拝啓 皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたび両親は、長年暮らした家を離れ、下記の住所へ移ることになりました。
これまで温かいお付き合いをいただき、心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。 敬具
親戚への実家じまいの挨拶状は、引っ越し先とお礼の2つが書いてあれば十分に伝わります。
留守の家のポストに入れるときの短い例文
挨拶に回ってお留守だったお宅には、品物と一緒に短い手紙を入れておくと安心できます。
お留守だったことのお詫びと、これまでのお礼を書き添えておけば、失礼にはなりません。
いつもお世話になっております。ご挨拶に伺いましたが、お留守のようでしたので書面にて失礼いたします。
このたび、両親がこの家を離れることになりました。
長いあいだ本当にありがとうございました。
留守のお宅には短い手紙を添えておくだけで、直接会えなくても感謝の気持ちを残せます。
手土産に添える一言の例
手土産を渡すときは、長い言葉より、短いお礼の一言を添えるだけで気持ちが伝わります。
玄関先で渡すことが多いので、相手を長く引き止めない短さにしておくのが思いやりでしょう。
長いあいだ、両親が大変お世話になりました。
ささやかですが、毎日の暮らしでお使いください。
手土産と一緒に短いお礼の一言を添えれば、玄関先の数分でも気持ちよく挨拶を終えられます。
実家じまいの挨拶でよくある質問
- 実家じまいの挨拶は必要ですか?
-
長くお世話になった親戚やご近所に、お礼を伝えて区切りをつけるためにしておきたいものです。
黙って家を空にすると、ご近所の方が空き家の様子に気づいて心配することもあります。
- 近所はどこまで回ればいいですか?
-
私は同じ班のお宅と自治会長のお宅の12軒を回り、それで足りないと感じることはありませんでした。
お付き合いのある範囲に絞れば、遠方からの短い帰省のあいだでも無理なく回りきれます。
- 挨拶はいつ行けばいいですか?
-
私は母と2人で、毎月続けた帰省のうち最後の回に合わせて近所を回ることにしました。
家がいつ空になるのかを伝えられる時期に回ると、近所の方も事情が分かりやすくなります。
- 手土産の相場はいくらですか?
-
私が用意したのは地域の指定ゴミ袋とスポンジで、1軒あたり600円ほどの品物でした。
相手に気をつかわせない金額で、暮らしの中で使い切れる消耗品を選ぶと渡しやすくなります。
- のしは付けたほうがいいですか?
-
私は品物をラッピングして渡しましたが、のしを付けるかどうかは地域の習わしで違います。
付ける場合は表書きを御挨拶とするのが一般的なので、迷ったら親に確かめておきましょう。
- 留守の家にはどうすればいいですか?
-
何度か訪ねてもお留守のときは、品物と短い手紙を一緒にポストへ入れておくと安心です。
お詫びとお礼を書いておけば、直接会えなくても実家じまいの挨拶はきちんと伝わります。
- 実家じまいの挨拶は親と子どものどちらが行くべきですか?
-
近所の方と長く付き合ってきたのは親なので、親が行けるなら親と子どもの2人で回るのが安心です。
私は最後の帰省のときに母と2人で、同じ班のお宅と自治会長のお宅の12軒を回りました。
- 親戚に実家じまいを反対されたらどうすればいいですか?
-
わが家は反対がなかったので体験ではお答えできませんが、まず親から改めて説明してもらいましょう。
子どもが説得に入ると話がこじれやすいので、親本人の考えを伝えてもらうのが近道です。
まとめ:実家じまいの挨拶は親と一緒に顔を見せるだけでいい


実家じまいの挨拶は、大がかりに考えすぎず、親と一緒にシンプルに進めるのが一番です。
- 親戚には親から電話で伝える
- 近所は同じ班と自治会長宅
- 最後の帰省で親と一緒に回る
- 手土産は地域のゴミ袋など
- 挨拶状は出せない相手だけに
形式にとらわれた挨拶状を出さなくても、電話や訪問の言葉でお礼の気持ちは伝わります。
まずは親と一緒に、挨拶に回るお宅と電話で伝える親戚を書き出すところから始めてください。
歳を重ねた親が元気なうちに一緒に挨拶して回れば、親にとっても良い区切りになるはずです。








