声母の着物を手放したら、あとで後悔するんじゃないかな…



査定の日に母を立ち会わせなかったので、母も私も後悔せずに済みました
実家の片付けで和ダンスを開けると、母が若いころに着ていた着物がしまわれていました。
着物は捨ててしまうには惜しく、かといって誰も着ないまま残しておくわけにもいきません。
いちばん気になるのは、母の着物を手放したあとで後悔しないかという不安のほうでしょう。



私は西日本の実家を半年かけて空にして、母の着物10枚を出張買取に出して手放しました。
帯や小物まで合わせて15万円になり、手元には1枚も残していませんが後悔はありません。
後悔せずに済んだいちばんの理由は、査定の日に母をその場へ立ち会わせなかったことです。
私は鑑定の専門家ではないので、着物の相場は書かずに自分の家の金額だけを書いています。
母の着物を手放したいのに、後悔しないか母が傷つかないかが心配な人は最後まで読んでください。


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まずは相談から
母の着物を処分して後悔しなかった私の結論


母の着物の処分で私が出した結論は、全部手放しても後悔はひとつもないというものです。
和ダンスにあった着物10枚は、帯や小物と合わせて15万円で引き取ってもらっています。
母は売ることに自分で納得していて、金額を聞いたときも思っていたより高いと感じたようです。



着物の代金はもともと両親の物ですから、私の実家じまいの費用には1円も入れていません。
その結論にたどり着くまでの経過を、金額と残した枚数と母の受け止め方の順に書きます。
和ダンスの着物10枚が15万円になった
実家の和ダンスには、母が若いころに着ていた着物が全部で10枚しまい込まれていました。
訪問着や留袖のほかに喪服と大島紬まであり、帯や小物も同じ引き出しに残っていたのです。
それをすべて出張買取に出したところ、まとめて15万円という金額が付いて私は驚きました。
着物の買取はせいぜい数千円だろうという私の思い込みは、見事に外れてしまいました。
実家から出た物がそれぞれいくらになったのかは、別の記事で一覧表にまとめて並べています。
【一覧表】実家じまいで処分したもの全部!売れた物と捨てた物の記録
手元には1枚も残していない
着物は形見として1枚だけ残す人も多いと聞きますが、私は1枚も手元に残していません。
私には着物を着る機会がなく、残してもタンスにしまったままになると分かっていたからです。
着ない着物を持ち帰れば、いつか私の家で同じ片付けを誰かがすることになってしまいます。
残すかどうかは、これから着る予定があるかどうかの1点だけで決めると迷いが減ります。
そう割り切って全部を手放したことを、あとになって惜しいと思ったことは一度もありません。
母も思っていたより高かったと受け止めた
15万円という合計の金額を伝えたとき、母は思っていたより高かったと感じたようでした。
着物を買ったときの値段を知っている母は、もっと低い数字を覚悟していたのだと思います。
査定の場にいなかった母にとって、最後に聞いた合計の金額だけが結果のすべてだったのです。



同じ15万円でも、聞き方ひとつで安いと感じるか高いと感じるかが大きく変わってきます。
この受け止め方の違いこそが、母を査定に呼ばなかったことの本当の意味だったのでしょう。
着物の処分で後悔する人が多い3つの理由


着物の処分で後悔したという話は、調べてみると驚くほどたくさん見つかりました。
よく挙がる理由をまとめると、サイズと思い出と使い道の3つに分けられることが多いようです。
どれも手放したあとで気づくことばかりで、取り返しがつかないからこそ後悔になるのです。



私の場合は3つとも当てはまりませんでしたので、その理由もあわせて書き添えておきます。
自分がどれに当てはまりそうかを確かめながら、ひとつずつ読み進めてみてもらえればと思います。
サイズが合わないと思い込んで手放す
母の着物は背丈が合わないから着られないと思い込んで、そのまま手放してしまう人もいるでしょう。
ところが仕立て直しで寸法を変えられる場合があると、あとから知って悔やむことになるのです。
私は着る予定そのものがなかったため、サイズが合うかどうかは考える必要がありませんでした。
サイズで迷うのは着るつもりがあるからで、着ないならサイズは手放す理由になりません。
思い出や価値にあとから気づく
親の着物には、買ったときの思い出や家族の行事の記憶がそのまま残っているものです。
片付けの勢いで手放したあと、写真に写る母の着物姿を見て胸が痛むこともあるでしょう。
私の場合は母が元気なうちに、母自身が売ると決めていたので迷いが残りませんでした。



思い出で後悔しないためには、手放すかどうかを持ち主本人が決めることが何より大切です。
亡くなったあとの遺品では本人に聞けないので、元気なうちに話しておく意味は大きいです。
子どもや孫の行事で使えたと知る
七五三や入学式や結婚式で、祖母の着物を着せたかったと後悔する人も少なくありません。
家族の中にこれから行事を控えた人がいるなら、処分の前にひと声かけておくのが安全です。
私自身には着物を着る予定がなかったので、この後悔が入り込む余地はありませんでした。
行事を控えた家族がいるかどうかは、処分を決める前に電話1本で確かめられることです。
3つの理由に共通しているのは、手放す前に確かめておけば防げるものだという点になります。
母の着物を処分する前に母と決めておいたこと


母の着物を処分する前に、私は母とのあいだでいくつかのことを決めておきました。
着物は両親の持ち物ですから、私が勝手に手放し方を決めるわけにはいかなかったのです。
介護の仕事でも、親の物を子どもだけで片付けて関係がこじれてしまう話をよく耳にします。



手放すかどうかは母が決めて、段取りは私が引き受けるという分け方をはじめにしました。
この役割分担を最初に決めておいたことが、あとで後悔しないための土台になっています。
売ることに母が納得していた
着物を売ること自体は母が自分で納得して決めたことで、私が説き伏せたわけではありません。
母はもう着物を着る機会がないと分かっていて、手放すことに迷う様子は見せませんでした。
持ち主が元気なうちは、本人の了解を取らずに着物を処分するのは避けてください。
本人が納得していない着物を売っていれば、どんな金額が付いても後悔が残ったはずです。
母の着物の処分で最初にすることは、売るかどうかを母本人に決めてもらうことです。
着る人が家族にいなかった
着物を残すかどうかを決める前に、着る人がいるかどうかを母と一緒に考えてみました。
私自身に着る機会はなく、母の着物を着る予定のある人もまわりに思い当たりませんでした。
着る人がいない着物は、しまっておく年月が長くなるほど湿気や虫の心配が増えていきます。



着る人がいないと分かった時点で、残すより次に着てくれる人へ回すほうを選んだのです。
残したい物は母に選んでもらった
着物は全部手放しましたが、実家から出た物をすべて売ったというわけではありません。
たとえば和ダンスから出てきた記念の金貨だけは、母が手元に残したいと言ったのです。
残す物を選ぶのは母の役目にしたので、私が勝手に売ってしまう心配もありませんでした。
残す物を持ち主が先に選んでおけば、売ったあとで取り戻したくなる物は出てきません。
金貨を残すことになったいきさつは、実家の古いお金の記事のほうにくわしく書いています。
【実家の古いお金】記念硬貨は銀行で両替できる!でも額面のままです
査定の日に母を立ち会わせなかった理由


母の着物の査定の日、私は母をその場へ立ち会わせないと決めて、私1人だけで臨みました。
これは母が嫌がったからではなく、私のほうから母に提案して2人で決めたことになります。
着物は買うときが高額なぶん、売るときの値段との差に驚きやすい品物だと私は考えました。



査定に立ち会わない方法は、持ち主が売ることに納得していることが大前提になります。
ここからは、そう考えた理由と母の返事と当日の様子を、順を追って書いていきましょう。
買った値段を知る人ほど売値を聞くのがつらい
着物を買ったときの値段を覚えているのは、ほかでもない持ち主である母ひとりだけです。
高いお金を出して買った着物に値段が付く瞬間を、目の前で見るのはつらいものでしょう。
その場で値段を聞いてしまえば、売ると決めていた気持ちが揺らいでもおかしくありません。
売ると決めたあとで値段を聞かせないことが、母を後悔から守るいちばんの方法でした。
母の返事は聞いてたら勿体なくなるかも
査定の日は立ち会わないでおこうと私が言うと、母はすぐにうなずいてこう答えました。
ほんとそうだね、聞いてたら売るのが勿体なくなるかも知れないものね
母自身も、目の前で値段を聞けば気持ちが揺れるだろうと分かっていたのだと思います。
私の提案は母の気持ちを先回りしたつもりでしたが、母も同じことを考えていたようです。
親子で考えが同じだと分かったので、あとは私が1人で査定の日を迎えるだけになりました。
査定に立ち会うかどうかは、持ち主本人に選んでもらってから決めるのが正しい順番です。
査定には私1人で対応した
査定の当日は、実家まで来てもらった業者の担当者に私が1人で対応することにしました。
着物と帯と小物をまとめて見てもらい、最後に合計の金額だけを聞いて引き取ってもらいました。
1枚ずつの値段を聞かなかったので、私自身も値段の付き方に一喜一憂せずに済んだのです。



母へは査定が終わってから、全部で15万円になったという合計の金額だけを伝えました。
合計だけを聞いた母が高いと感じたのは、この段取りがあったからこそだと思っています。
母の着物を出張買取に出した日のこと


母の着物はお店へ持ち込まずに、実家まで来てもらう着物の出張買取に出しました。
着物10枚に帯と小物まで加えると、とても私1人で持ち運べる量ではなかったからです。
実家は遠方にあって何度も通えないので、家で済ませられる方法が私には合っていました。



出張買取なら重いタンスの中身を運び出さなくても、その場でまとめて見てもらえます。
当日に何を出してどうなったのかを、ここからは品物ごとに分けて順番に書いていきます。
訪問着と留袖と喪服と大島紬を出した
出した着物は、訪問着と留袖と喪服と大島紬が混ざった、合わせて10枚の着物でした。
どれも母が若いころにそろえた物で、長いあいだ袖を通していない着物ばかりだったのです。
- 訪問着
- 留袖
- 喪服
- 大島紬
- 帯と小物
どの着物が高く評価されたのかは、合計しか聞いていないので今も分からないままです。
ですから、どの種類の着物なら高く売れるといった話をここで書くことはできません。
帯や小物もまとめて見てもらった
着物と一緒に、引き出しに残っていた帯や小物もすべて選り分けずに査定へ出しました。
帯だけや小物だけで値段が付くのかは分からず、自分で選り分ける自信もなかったのです。
全部まとめて出してしまえば、値段が付かない物があっても判断を任せることができます。
迷う物は自分で捨てずに、着物と一緒に出して見てもらうのがいちばん手間のない方法です。
帯や小物に値段が付いたのかも分かりませんが、捨てずに出したことは正解だったと思います。
家紋のない喪服も一緒に出した
10枚の着物の中には、家紋の入っていない喪服が1枚だけ混ざっていたことを覚えています。
喪服の着物の処分は迷う人が多いようですが、私は選り分けずにそのまま出しました。
家紋がないことで値段が変わったのかどうかも、合計しか聞いていないので分かりません。
喪服だけを先に捨ててしまうと、あとから見てもらう機会はもう二度とありません。
金額は全部まとめて15万円だった
着物と帯と小物をすべて合わせて、最終的に付いた金額は全部で15万円というものでした。
1枚ずつの内訳は聞いていないので、どれがいくらだったのかは今も答えられないままです。
中身を確かめずに捨てていたら、この15万円はまるごとなかったことになっていました。
母の気持ちを守るには合計だけで十分でしたが、記録としては内訳を聞いておくべきでした。



代金は着物の持ち主である両親が受け取っていて、私が払った費用には一切入れていません。
私が実家じまいで実際に払ったお金の内訳は、費用の記事のほうに全部まとめてあります。
【総額71万円】実家の片付け費用の内訳!一番高かったのは交通費
着物の処分で後悔しないための手順


私の体験をもとに、着物の処分で後悔しないための手順を4つにまとめておきました。
どれも特別な知識はいらず、実家の片付けの合間にでも進められることばかりになります。
大切なのは、手放すと決める前と値段を聞く前に、一度だけ立ち止まってみることです。



この順番どおりに進めれば、母の着物を手放したあとで悔やむことはぐっと減らせるでしょう。
- 着る人がいないか家族に聞く
- 捨てる前に一度見てもらう
- 持ち主は査定に立ち会わない
- 内訳は家族が聞いておく
着る人がいないか家族に聞く
最初にするのは、着物を着る予定のある人が家族にいないかどうかを確かめることです。
子どもや孫の行事で着たいという人がいれば、その着物だけを残しておけば済む話でしょう。
聞かずに手放してしまうと、あとで着たかったと言われても取り戻すことはできません。
家族に聞くのは1回で十分で、着たい人が誰も名乗り出なければ残す必要はありません。
捨てる前に一度見てもらう
着る人がいないと分かっても、古い着物の処分でいきなりゴミに出すのは避けたいところです。
私の家のように、思っていたより高い値段が付くこともあると身をもって知ったからです。
反対に値段が付かなかったとしても、確かめてから手放せば気持ちの整理がつけられます。



査定そのものは無料の業者が多いので、金額に納得できなければ断れば済むことです。
持ち主は査定に立ち会わない方法もある
持ち主が売ることに納得しているなら、査定には家族だけで立ち会う方法も選べます。
買った値段を知る本人が、目の前で値段を付けられるつらさを味わわずに済むからです。
私の母のように、持ち主のほうからそのほうがいいと言ってくれることもあるでしょう。
本人の了解を取らずに、黙って査定や売却を進めることだけは絶対にやめてください。
内訳は家族が聞いておく
査定に立ち会う家族は、合計の金額だけでなく品物ごとの内訳も聞いておいてください。
内訳が手元にあれば、あとから同じような着物が出てきたときの目安として役に立ちます。
聞いた内訳は家族の記録にとどめて、持ち主へは合計だけを伝えるのが私のおすすめです。



着物は枚数が多くて重いので、家まで来てもらう出張査定を選ぶと片付けが楽に進みます。
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母の着物の処分でよくある質問
最後に、母の着物の処分について迷いやすいことを質問の形でまとめておきました。
私の体験で答えられることだけを書き、分からないことは分からないとそのまま書いています。
- 亡くなった母の着物はどうしたらいいですか
-
私の母は健在で、手放すかどうかも母自身が決めたので、同じ立場ではありません。
亡くなったあとなら、まず着る予定のある家族がいないかを確かめるのが先でしょう。
形見として残す物を選んでから、残りをまとめて見てもらう順番が良いと思います。
- 家紋のない喪服も見てもらえますか
-
私は家紋のない喪服1枚を、ほかの着物と分けずにそのまままとめて査定に出しました。
合計の金額しか聞いていないため、喪服に値段が付いたのかどうかは分かりません。
喪服だけを捨ててしまう前に、ほかの着物と一緒に見てもらうのがいちばん確実です。
- 帯や小物だけでも出せますか
-
私は着物と一緒に出したので、帯や小物だけの場合がどうなるのかは分かりません。
扱いは業者によって違うはずですから、申し込む前に電話などで聞いてみてください。
- 母が売るのを嫌がったらどうすればいいですか
-
持ち主が納得していない着物は、手放したあとも後悔が残るので無理に売らないでください。
着る予定のない着物でも、本人が残したいと言うのならそのまま残しておくのが正解です。
急いで決める必要はないので、少し時間をおいてからもう一度話してみてください。
- 母の着物をリメイクするにはどうすればいいですか
-
私自身はリメイクをしていないので、くわしい方法やかかる費用のことは書けません。
残したい1枚があるなら、着物を小物に作り替えてくれるお店に相談してみてください。
- 着物はゴミとして捨ててもいいですか
-
捨て方は自治体によって違うので、住んでいる市町村の分別のしかたを確認してください。
ただし捨ててしまうと、値段が付くかどうかを確かめる機会はそれきりなくなります。
私なら捨てる前に一度だけ見てもらって、値段を聞いてから決めるようにするでしょう。
- 着物の処分に迷うときはどうすればいいですか
-
迷うのは、着る予定か思い出のどちらかが心のどこかで引っかかっているからでしょう。
着る予定がなく持ち主も手放すと決めているなら、残る迷いは値段を知らない不安だけです。
その不安は一度見てもらえば解けますから、まずは査定だけ頼んでみるのが近道です。
まとめ:母の着物の処分は後悔しない段取りで決まる


母の着物の処分で私が後悔しなかった理由を、最後にもう一度振り返っておきます。
和ダンスの着物10枚は、帯や小物と合わせて15万円で出張買取に引き取ってもらいました。
手放すと決めたのは母本人で、値段を聞く役目は私が1人で引き受けることにしたのです。
持ち主が決めて家族が値段を聞くという分け方が、親子で後悔しないための段取りでした。



着物は1枚も残していませんが、母も私も手放したことを今もまったく後悔していません。
- 母本人に決めてもらう
- 着る人を家族に聞く
- 捨てる前に見てもらう
- 査定は家族が立ち会う
- 内訳は家族が聞いておく
和ダンスの着物は、開けて中を確かめてみるまで何が入っているのか誰にも分かりません。
着物は重くて量も多いので、実家まで来てもらう出張査定を選ぶと片付けが楽に進みます。
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